8月7日は立秋でした
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中国では、節気が変ると自然の「気」がガラッと変わると言われています。
例え同じ気温でも、立秋前日までは灼熱とした暑さだったのが、立秋の日からなんとなく爽やかになるはずです
皆さんも、8/7からの「気」の違いは感じられたでしょうか
明らかに朝夕は違いますね

秋は収穫の季節です
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中医学では、秋は養「収」が大事です

健康な人は、夏に体も心も開放的で、情熱的になっていたはずです
陽気が四肢体表に発散していたはずです

秋はその陽気を体の中へと収斂していきます
内臓に気血が徐々に充実し食欲もだんだん戻り
冬に備え、心身のリズムを調節していく必要があります

秋三月、此謂容平(黄帝内経より)
「容」とは、ゆったりした状態のことを指します(従容)
「平」とは、平和、平静な状態を意味します
春に種を植え、夏は頑張って畑を耕した後、秋の収穫の時期です。健康な人は心がゆったりと、穏やかなはずです

言い換えれば、
春はしっかり養「生」できず、心身のエネルギーが萌え出る事を逃し
夏はしっかり養「長」できず、エネルギーの成長、発散ができなければ
秋になると、もの寂しくて悲愁な気持ちになります
これは不健康な状態です
愁という漢字は、まさにこの秋の特有の感情を表しています

無理に秋に焦って頑張り始ても
自然の「気」に反しているので、
成果を得られない上に非常に健康を損じる結果になります
できるだけゆったりと心を保ち、
経験教訓をまとめ、次の自然のリズムがくるのを待ちましょう

秋はいかなる場合も心持ちを ゆったり 穏やかに保つ
が大事です
(春はワクワク、夏はイケイケ、秋はフー ですね)

悲しい気持ちになってしまった方は
「心」を補う必要があります
中国では動物薬を主に使います(血肉有情之品)
阿膠(ロバの皮)、鹿の角、スッポンの甲羅、亀板膠(亀の甲羅の煮こごり)などです

もっと簡便に
お臍でお灸をしたり(神厥というツボです)


そして、神蔵、霊墟(灵墟)、神封、の3つのツボを指圧したり
などの方法があります
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そして睡眠は、夏の「遅寝早起きから」
早臥早起、與鶏倶興(黄帝内経より)


つまり早寝早起き、鶏のようなリズムで暮らすことが勧められます

早寝とは何時ころでしょうか?

中国では21:00-23:00が「人定」と言われる時間帯で、
この時間内に寝ることが勧められます

夏は遅寝でいいので23:00まで起きていても構わないですが
秋冬は21:00ころに寝ることが勧められます

働いている皆さんは難しいと思いますがなるべく近づくよう努力することが健康維持には大事です