さて暑い暑い毎日です

中医学では、自然のリズムを大事にしているとこの前言いました

四季というリズムが体の一定なリズムを作ります
体にリズムがあるからこそ、健康で豊かになります

四季がある地方で生まれ育った人の慧力も高く、豊かな文化を生みます

四季は自然がくれたありがたいリズムです

ではいかにこの夏のリズムに乗ると良いのでしょうか

注意:下記の夏の過ごし方は、比較的健康の人に適応されます。

夏の三ヶ月
夏とは、立夏の開始(今年は5/5)から立秋の開始(今年は8/7)までです
六つの節気が含まれます:
立夏 5/5〜
小満 5/21〜
芒種 6/6〜
夏至 6/21〜
小暑 7/7〜
大暑 7/23〜

古代の方々は、5日毎に、自然から明らかな小さな変化を感じ取っていました。これを「候」と呼びました
そして3つの候ごとに一つの「節気」としました
節気が変わると、自然の「気」が変わり、人の体も変化します
皆さん、今週の月曜(7/23)からなんとなく「気」が変わったのを感じましたか?

さて中医学の夏の大原則
无厭於日(太陽を嫌うな)

春は発芽の季節です。なので萌え出る志導く季節です。春は、養「生」の季節です。
それに対し夏は養「長」の季節です(成長の長)。葉っぱが夏に生い茂るように、体も気を外に発散し、情熱的に、のびのびと解放的になるべきです。
太陽を嫌がってはいけません。
もちろん照りつける太陽に長時間体を晒すことは薦められませんが、
太陽の「陽気」を受けないと発散はできません。
帽子で頭を隠して、背中(体の中の陽の部分)を太陽に適度に晒すことで、体内に蓄積した陰寒の邪気を駆除することができます。

日向ぼっこの後に、クシャミや鼻水、涙が出る人がいます
それは、体内の陰寒の邪気をデトックスしていると言われます

日向ぼっこの後にお腹がぐるぐるする人がいます
それは、受けた陽気が気血の運行を促進しているからと言われます

もちろん汗も、陰寒の邪気をデトックスしていますので
夏は適度に汗をかくべきです

クーラーがよく効いた部屋に閉じこもると、陰寒の邪気をデトックスできず、冬に病に犯されやすく、そして長年続けば陰寒の邪気が形となって体内に現れてきます(癌を含む腫瘤や痛風、リウマチなどは、中医学では陰寒が蓄積した結果とされます)


夜臥早起(遅寝早起き)

夏は陽気が体内から体表や四肢末梢に発散されます
なので健康な人はたくさん動いても疲れを感じにくい季節です
(手足に気というエネルギーがたっぷりいっているので)
少し興奮した気持ちになりがちです
よって、夏は比較的遅寝(ただし遅くても11時を超えてはいけない)
早起き(夜明けの5-6時)が薦められます。

もう一つ大事なこと
夏は午睡が非常に大事です
中医学では、「極端」を避けるべきとされます
夏の正午(子の時間 11:00-13:00)は陽気が極限に高くなった時間帯です
この時間帯で、30分から1時間の午睡を取ることで、気血が緩やかに極限帯を通過することができます
ただし、
・食後15分以上経ってから(食後すぐ寝ると消化によくない)
・できれば机に伏した状態ではなく、横になった状態で
を気をつけましょう

次は夏の飲食などについて書こうと思います(^ ^)